小笠原で感じる別世界です。
最近は小笠原の星空を目的でご来島される方も増えてきましたが、ここでは時期ごと・時間ごとに見られる星座などをご案内いたします。
月日 (参考日) |
参考日 日没時間 |
20時頃 | 24時頃 | 2時頃(~日の出まで) | 参考日(日の出) |
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1月 (1/15頃) |
1/15 ・ 16:59 |
冬の代表的な星座である オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、おうし座、ぎょしゃ座、 ふたご座などが既に南東の水平線近くから頭上にかけて浮かび、 冬の大三角、冬のダイヤモンドが夜空を賑わせています。 |
南の空、水平線近くにカノープスが現れます。 | オリオン座やおおいぬ座、こいぬ座など冬の主役たちも 西の水平線近くに降りている時間帯です。 5:00頃になるとさそり座が水平線に現れます。 |
1/15 ・ 6:22 |
2月 (2/15頃) |
2/15 ・ 17:23 |
既に冬の星座達は頭上に輝き、 晴れていれば非常に賑やかな明るい星空です。 内地ではなかなか見にくいカノープスも明るく輝きます。 東の空には春の星座であるしし座などが 少しずつ昇りはじめます。 |
この時間帯には冬の星座達は水平線へ… 東からうしかい座、おとめ座などがのぼり始め、 春の控えめな星座が描く空へと移っていきます。 |
東の空からヘラクレス座やへびつかい座などの猛者達とともに さそり座が登ってくる時間帯。 そして午前4時頃には夏の銀河の姿が 水平線の上に横たわる季節です。 |
2/15 ・ 6:08 |
3月 (3/15頃) |
3/15 ・ 17:39 |
多くの一等星以上の星々とともに空を賑わせてくれた 冬のオリオン座やおうし座などの星座達は 既に西の水平線近くに見られる季節になってきます。 空も冬から春への移ろいゆく季節でとなり、 かに座やしし座が早い時間から随分と高い位置に 見えるようになってきます。 |
頭上に見上げるのは春の星座達。 しし座のデネボラとうしかい座のアークトゥルス、 おとめ座のスピカが作る春の大三角、 おおぐま座の頭からうしかい座のアークトゥルス、 そしておとめ座のスピカまでの春の大曲線など、 冬ほどの派手さはないものの 空にかかる大きな春の目印が見られる時間帯です。 |
午前2時には夏の銀河が水平線に姿を現し、 4時頃には随分と高い位置に見られるようになります。 |
3/15 ・ 5:41 |
4月 (4/15頃) |
4/15 ・ 17:56 |
東の水平線よりだいぶ高いところに春の大曲線が見られるようになり 、頭上にはかに座を追いかけるように天頂に近づくしし座が輝く季節です。 冬の星座達はもうこの時間で西の水平線近くなり、 水平線付近の雲のかかり具合によってはおうし座やオリオン座が 見えなくなっているかもしれません。 冬のダイヤモンドも早い時間に見られなくなります。 |
この時間帯になると冬の星座でかろうじて見えているのは ふたご座位となり、春の星座であるかに座も水平線近くに、 しし座もそれを追って天頂から水平線に降り始め、 頭上には春の大三角が浮かびます。 そしてオリオンが去った空、 東の水平線にさそり座がすっかりと全身を現しています。 |
夜半すぎには星空がすっかり春から夏へ。 2時頃にはしし座が水平線に降りる間際で、 うしかい座とおとめ座も天頂から降り始めます。 そして東から天頂を目指す夏の星座達。 ケンタウルス座、さそり座、いて座、 へびつかい座、わし座、こと座、はくちょう座、 いるか座とそれを抱く夏の銀河の姿が現れて 段々と高くなっていきます。 |
4/15 ・ 5:08 |
5月 (5/15頃) |
5/15 ・ 18:12 |
空が暗くなる頃には西の水平線にふたご座とこいぬ座が見られるくらいで 冬の名残もほとんどなくなります。 頭上に輝く春の大三角を作るおとめ座を追いかけるようにして さそり座が随分と早い時間に東の水平線に姿を表すようになります。 また、高いばしにある展望台で南が見通せる場所では 南十字座の一部も見られるように。 小笠原はこの頃から梅雨へ。 星空は梅雨の晴れ間に探してみてみましょう。 みなみじゅうじ座は5月後半から6月半ばまでの お天気のいい日が見つけやすいです。 |
もうこの時間帯になると目に映るのは夏の天の川ですね。 随分と高く登ってきています。 春のしし座は水平線にたどり着く少し手前、 デネボラ(しし座)、スピカ(おとめ座)、 アークトゥルス(うしかい座)が作る 春の大三角も西に傾き始めます。 深夜の空が春から夏へと移り変わる季節です。 |
北西から東の空、 水平線に近いところにはカシオペア座やアンドロメダ座、 ペガサス座など秋の星座も見られるようになってきます。 夏の銀河はすっかりと水平線から立ち上る アーチとなり全天の天の川へ。 頭上にデネブ(はくちょう座)、ベガ(こと座)、 アルタイル(わし座)が作る夏の大三角が銀河とともに輝きます。 |
5/15 ・ 4:43 |
6月 (6/15頃) |
6/15 ・ 18:27 |
梅雨空の向こうでケンタウルス座からはくちょう座まで、 水平線にかかる夏の銀河がどんどん高度を上げてくる季節。 6月の半ばから後半に梅雨があけると一気に夏へ向かう小笠原で、 星空もいよいよ夏へつ切り替わってきます。 |
日付が変わる頃、 夜空には北から南へ全天の夏の天の川。 小港海岸やコペペ海岸など、 環境省の星空継続観察で日本一の星空と認められた 暗い場所などでは、 星あかりであたりの風景がぼんやり浮かぶようになり、 小笠原ならではの暗いからこそ見られる風景を 感じることが出来ます。 |
夜半すぎの夜空にも夏の銀河が輝きます。 天気が良ければ南の水平線のさそり座から 北の水平線のカシオペア座まで 夏から秋までの星座が眺められます。 |
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7月 (7/15頃) |
7/15 ・ 18:28 |
この頃にはすっかりと星空の主役は夏の星空。 内地では梅雨空に覆われてしまう七夕も小笠原では晴れることも多く、 織姫(こと座・ベガ)と彦星(わし座・アルタイル)の 一年に一度の再会を見届けることも。 |
この時間帯になるとさそり座は 南西の水平線の向こう側へ降りてしまいます。 射手座も随分低くなってしまいますので 夏の銀河の一番濃いところを写真に収めたいという方は 23:00くらいまでがおすすめです。 |
夏の銀河が西に傾きはじめ、 南の空の低いところには秋の星空で唯一の一等星 ・みなみのうお座のフォーマルハウトが輝き、 緯度の高いところではなかなかみにくいつる座や インディアン座など南天の星座も見られるようになります。 |
7/15 ・ 4:46 |
8月 (8/15頃) |
8月 (8月15日頃) |
まだまだこの時間の夜空の主役は 夏の銀河とその周辺の星座達ですが、 南の空のさそり座が少しずつ早い時間に低くなってくる季節です。 さそり座と同じくらいの高度で東を見ると ペガスス座の秋の大四辺形が水平線に昇って来ています。 お盆を過ぎると小笠原もほんのちょっとずつですが 秋を感じるようになってきますが、星空にも少しずつ 秋が混じってきます。 |
南に見えるフォーマルハウトからその近辺のやぎ座、 みずがめ座、うお座、おひつじ座など、 秋の黄道12星座達の並びがきれいに見え始める季節となります。 |
夏の銀河はだいぶ西に傾き、 この時間帯にはもう夏の大三角が水平線の近くにおりています。 天頂付近は秋の星座達が静かに輝き、 未明になると秋の星座達を追いかけて もう冬の星座が姿を現すようになります。 |
8/15 ・ 5:02 |
9月 (9/15頃) |
9/15 ・ 17:37 |
さそり座はもう水平線ギリギリ。 夏の銀河の最も明るい部分が水平線付近から立ち上る季節です。 父島の洲崎などから南西側にカメラを向けて 縦構図で銀河を切り取ると非常に綺麗な季節ですね。 北東の空には勇者ペルセウスの姿も。 まだまだこの時間の主役は夏の星空ですが、 徐々に空の季節が移ろうのを感じる季節になってきます。 |
春の星座と同じく派手な星座が少ないものの、 天頂には秋の大四辺形を作るペガスス座と その周辺の秋の星座達が輝きます。 小笠原くらい暗い場所だと、 この控えめな星座絵もしっかりとかくにんできますね。 |
東の空にはいつしか冬の星たちの姿が 見られるようになる時間帯です。 3:30頃には冬のダイヤモンドが東の空に しっかりとみられるようになります。 |
9/15 ・ 5:16 |
10月 (10/15頃) |
10/1 ・ 17:04 |
夏の天の川はすっかりと西に傾きます。 天頂から北西の空には秋の大四辺形のペガスス座、 アンドロメダ座、カシオペア座、ケフェウス座、ペルセウス座、 クジラ座など神話の主人公たちが壮大な秋の夜空の物語を描いています。 |
夏の夜空の綺羅びやかさはなくなりますが、 暗い暗い小笠原の夜空では 控えめな秋の星達が天頂に静かに輝く季節。 そして西から北東にかけて立ち上っている 天の川の姿も見られます。 |
もうこの頃になると夜半すぎの空には 冬の明るい星達の気配が強くなります。 冬のダイヤモンドを形成する一等星以上の明るい星達が 美しくなる季節ですが、島全体が季節の変わり目で、 10月の後半からはお天気が安定しない季節になってきます。 |
10/15 ・ 17:04 |
11月 (11/15頃) |
11/15 ・ 17:41 |
はくちょう座、こと座、わし座、こぎつね座、や座、 いるか座などの夏の星座達はいよいよ 早い時間に西の水平線に近づく季節となり、 それを追いかけ秋の大四辺形やその周辺の秋の星座達も 天頂から少しずつ西に降り始めるのが早くなってきます。 一方で少しずつ登るのが早くなってくるのが冬の星座達。 すばる(プレアデス星団)とその後追星のアルデバランが 形作るおうし座やぎょしゃ座が東の水平線近くに現れ、 オリオンも顔を覗かせる季節です。 |
ペガススは西の水平線の向こうを覗き込み、 それとともに秋の星座達が随分と西の水平線へ近づくと いよいよ冬の明るい星座達が存在感を増してきます。 日付が変わる頃には冬の天の川を取り囲む明るい星達が 随分と高くに輝く時間になり、カノープスも南の空に輝きます。 |
夜半から未明にかけては冬の星空。 とも座やらしんばん座などの南天の星座達も輝き始め、 東からはしし座が昇り始めます。 |
11/15 ・ 5:51 |
12月 (12/15頃) |
12/15 ・ 16:40 |
北十字のはくちょう座が水平線に 降りていく季節でになります。 すばるやアルデバラン、ベテルギウス、リゲル、カペラ、 ポルックス、プロキオンなど、一等星以上の星達が 既に早い時間から東の空を賑わせています。 |
カノープスを含めた冬に見られる 8つの一等星以上の星々が頭上に輝き 非常に賑やかで綺羅びやかな星空になる季節です。 |
冬の星座達が少しずつ西に傾き始め、 東の空にはかに座としし座が昇ってきています。 |
12/15 ・ 6:12 |