小笠原ツーリスト 自社主催ツアー ガイドライン

ガイドラインの策定にあたり

 小笠原ツーリストでは新型コロナウィルス感染症拡大防止の為、
自社主催ツアーに関するガイドライン(指針)を作成しており、
このガイドラインに則って2020年7月3日のおがさわら丸入港日よりツアーを再開して参ります。
※自社主催ツアー:森歩きツアー、ハイキングツアー、ナイトツアー、自然散策ツアー

■ガイドライン実施期限

当ガイドラインは新型コロナウィルスの国内での無症状感染者を含めた感染リスクが低減し、早期診断および重症化予防などの治療法がある程度確立され、またワクチンの開発などにより健康と安全・安心を十分に確保できる段階に至るまでの間、また島内での医療体制の脆弱性に対するリスクが限りなく低くなったと専門化や行政などからの判断が出されるまで当面の間は実質的に自社ツアー実施における指針となります。
また、今後の感染拡大の動向や専門家の知見やこれを踏まえた対処方針の改定等を踏まえ、ガイドラインは適宜必要な見直しを行うものとし、同時に自らの感染予防対策に留まらず、情報の提供・共有などを通じ、医療関係者を含む他の事業者の感染拡大防止対策の支援にも、積極的に貢献していくことを目指します。

■ツアーを行うにあたっての基本的考え(ガイド・お客様双方共通の留意事項)

①感染予防対策の体制。

  • 新型コロナウイルス感染防止のための対策の策定・変更について検討する体制を整える。
  • 国・地方自治体・業種団体等を通じ、新型コロナウイルス感染症に関する正確な情報を常時収集する。

②健康管理。

  • 日頃からしっかりと睡眠をとり、休養に努め健康維持を心掛ける。
  • ツアー当日、お客様・ガイドともに発熱やせき等の症状がある場合は、ツアーを中止、または参加しない事とする。
  • ツアー参加者には御来島2週間前からのセルフチェック(検温、体調管理)をして頂く。

③ソーシャルディスタンス。

  • ツアー中、ガイドとお客様、およびお客様とお客様との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける。

④三密(密閉・密集・密接)を防ぐ。

  • 会話をする際は可能なかぎり真正面を避ける。
  • こまめに換気を行う。

⑤咳エチケットと手洗い。

  • 咳エチケットを徹底する。基本的にはお客様・ガイド共にマスクを着用する。
  • こまめに手洗い・うがいを行う。手洗いは30秒程度かけて水とせっけんで丁寧に洗う。
    (ガイドは消毒液を常備し、お客様ご自身でも来島にあたり各自で消毒薬をお持ち頂く)

⑥触れる箇所は可能な限り少なくし、常に清潔を心掛ける。

  • 人の動線を考え、人と共用する物品や手が頻繁に触れる箇所を工夫して最低限にする。
  • 人が触れた箇所には頻繁にアルコールで拭く・手指消毒剤等を使用して、洗浄・消毒を行う。
  • レンタル品に関しても、人が触れる場所や触れた場所は徹底して洗浄・消毒を行い、貸し出す。
  • 支払い方法に関しては、可能な限り事前振り込みとし、現金による支払いの場合にはキャッシュトレーなどのこまめな消毒を実施する。

⑦感染者が確認された場合、もしくは疑わしい場合の対応

  • ガイド・お客様ともに発熱や体調不良を認めた時は、ツアーを中断し、保健所、医療機関の指示に従うなど適切な対応を行う。
  • 感染者の行動範囲を踏まえ、感染者が触れた箇所を消毒し、同場所に居合わせたお客様・ガイドに自宅・宿に待機させることを検討する。
  • 感染者の人権に配慮し、個人名が特定されることがないよう留意する。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした個人データについては、個人情報保護に配慮し、適正に取り扱うこと。
  • ツアー参加者に感染者の疑いがある方がいた場合、その方からキャンセル料は受け取らない。

 

<strong>実際のフィールドツアー実施にあたっての確認事項(予約受付~現地での実施について)</strong>

~ツアー予約について~

  • お客様には、現地でのスタッフとの対面でのやり取りを極力減らすため、事前のメールまたはお電話(FAX可)でのご予約にご協力いただきます。なお電話でのお申し込みのお客様におかれましても当ガイドラインにお目通しいただく必要がございますので、お電話でのお問い合わせ後に、メールかFAXでのやり取りもさせて頂きます。
    また、ツアー当日の申込書への記入時間の短縮(事務所や車内でのお客様同士、お客様とスタッフ間の接触時間の短縮)のため、事前受付時に通常申し込みに必要なお客様情報などをお伺いさせて頂きます。
  • 下記の項目に該当される方は原則ツアーへの予約・ご参加はいただけません。

  • 出発2週間前からの間に体調不良や37.5度以上の発熱があった方。
  • 同居人や身近な知人が新型コロナウィルスに感染している方もしくは感染の疑いがある方。
  • 過去14日以内に政府から入国制限、観察期間を必要と発表されている国や地域等へ渡航された方、もしくは当該在住者との濃厚接触がある方。
  • 感染ハイリスクとされる方(慢性呼吸器疾患、中等度~重症の気管支喘息、重篤な心疾患、免疫不全患者(免疫不全の状態を引き起こす原因としてがんの治療、 喫煙、骨髄移植、臓器移植、HIV感染症、ステロイドやその他の免疫抑制薬の長期使用など)、重度の肥満((BMI40以上)→参照:厚生労働省e-ヘルスネット)、糖尿病、透析・慢性腎疾患、肝疾患、など
  • 保健所等から自宅待機を指示された方。

 

 

★上記に該当される方は必ずお申し出いただけますようお願い致します。
※前項の1から5に該当する事象があった場合でも、すでに医師の診断を受けて新型コロナウィルスへの感染が疑われず、当社のツアー参加を含め小笠原へのご旅行自体への許可が出ている方はこの限りではありません。医師の診断がない場合はお断りする場合があります。

~定員について~
当社でのツアーの定員は通常は移動用の車両の定員であるゲスト9名様+ガイド1名です。
上記の濃厚接触者の定義に当たらないよう最大減の配慮をしながらのツアー実施とするため、その定員に変更はございませんが、都度状況を勘案しお客様の定員を通常よりも少なく設定させていただくこともございます。

~現場でのツアー実施にあたり~

  • ツアー開始にあたり、ツアー冒頭でご参加者様の検温を実施させていただきます。
  • ガイドは原則、ツアー中(送迎、移動時含む)はマスクを着用しガイドを実施いたします。お客様におかれましてもツアー中はマスクの着用をお願い致します。ただし夏季や高温下でのマスク着用については場合によってはマスクを外すなど熱中症対策もしっかりと講じます。

マスクを外しても大丈夫と想定される場面

  • 夏季の高温化での森歩きツアー、自然散策ツアー、ハイキングツアー、ナイトツアー中で、屋外で人と十分な距離(概ね1~2m以上が目安)を確保できる場合。
  • 半日ツアー中の休憩時(展望地)や1日ツアーの昼食時などで、しっかりと人との距離を保てる、近距離での対面にならない場所である場合。
  • ハイキングツアー中で強い日差しに晒される山の斜面など、呼吸が苦しくなるような場所では、参加者間の歩く距離を保ち、マスクを外すなどの対応を取ります。
  • 乗車中に濃厚接触が生まれないよう最大限の配慮を致します。
    具体的には、車での移動に関しては換気を十分に行い一度での移動は15分以内に留める→ 父島島内では一度の車での移動に15分以上の時間が掛かる場所は殆どありませんが、それでも車内での換気などに最大限配慮し、車内での密な空間が生まれないよう配慮致します。万が一そうした15分以上車内での移動が必要な場合には窓を開け換気を十分に行い、また、途中での停車をし一旦お客様に下車いただき換気を実施いたします。

◇濃厚接触者の定義◇
患者(確定例)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者です。感染可能期間とは、コロナウイルス感染症を疑う症状を呈した2日前から隔離開始までの期間を指します。

  • 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等)があった者
  • 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者
  • 患者(確定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
  • その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者 ※参考:国立感染症研究所感染症疫学センター
  • 車両のドアの開閉は原則ガイド実施するようにし、その上でドアノブ、ハンドル、手すりなどお客様が頻繁に触れる可能性のある部分に関してはこまめに消毒を致します。
  • 座席にシートカバーなどをかけこまめに取り替えや消毒を行い、カバーがない場合でも清潔を保つよう消毒をこまめに実施致します。
  • 基本的には常時換気とし、天候によりエアコンによる外気導入や窓開け等の車内換気を行うとともに、車内換気を行っていることを表示する、また必要に応じてお客様へのお声がけをする等により、お客様が安心して利用することができるように配慮致します。
  • 雨天時など走行中の換気が難しい場合にはお客様の降車後に、窓を開けて換気する等の車内換気に努めます。
  • ツアー中、目的地までの間で車の降車・乗車がある場合には同じ席を利用していただくようにお願い致します。
  • ツアー中、こまめな手・指の消毒をしていただきます。
  • ガイドは消毒液を車中、およびガイド中も必ず持ち歩きます。

---お客様向け---
現地アクティビティ参加の際の注意点・お持ち物、装備品について

【自然散策ツアー、森歩きツアー、ハイキングツアー、ナイトツアー】

・マスク・ネックゲイター等の着用

小笠原へのご旅行では竹芝桟橋までの御移動の際の公共交通機関の利用や、おがさわら丸船での片道24時間の移動、また現地での送迎中やアクティビティへのご参加時など、他の方々と接触する場面がございます。お客様に置かれましては必ず飛沫対策できる、マスク及びネックゲイター等を着用の上、ご自身および現地の島民やほかのお客様に対しても配慮した行動をお願い致します。
アクティビティー参加時はサングラスの着用も紫外線防止・飛沫対策の両方の意味で推奨致します。

・消毒液や消毒シートの携行

消毒用のジェルやスプレーなど(エタノール希釈濃度50%以上推奨)を各自でご準備いただき、こまめに手指を消毒できるようにしましょう。 すべての移動中、都度こまめに消毒をしてご自身の飛沫・接触感染防止を心掛けてください。

・ファーストエイドキットには医療用手袋をプラス

ご自身のファーストエイドキットには、感染予防対策のために医療用手袋を複数枚入れましょう。
持病の薬や常備薬も忘れずに持参しましょう。

・行動食は個包装のものを

行動食は手指に触れずに食べられる物を用意するのも一つの方法です。個別包装であればそのまま口に放り込むことができます。

・その他装備品について

ストック・合羽・傘・トレッキングシューズ・帽子・リュックなどは原則お客様にご自身でお持ちいただけますようお願い致します。
当社でも合羽と傘のレンタルは可能です。必要に応じ貸し出しがある場合には使用前後の消毒を徹底致します。

・ツアー終了後

ツアーご参加から2日後までの間で、新型コロナ感染の疑いがある症状が出たお客様はすぐに弊社にご連絡ください。

以上、ご確認とご理解のほど何卒よろしくお願い致します。

長く続いた緊急事態宣言に伴う自粛生活の中で皆様に置かれましても非常に息苦しい生活を強いられてきた方と存じます。その中で小笠原へのご来島にあたっても上記のようなガイドラインの提示をしなくてはいけない点、当社としても非常に心苦しく感じております。ただ、この小笠原という特殊な場所に生きる島民もいて、そしてこのコロナ禍においては非常に脆弱な医療体制の中で不安を抱えながら生活しているという現実もございます。
その中で我々観光事業者は新しい生活様式に鑑みた最大限の感染対策などを講じ、ご来島下さるお客様をお待ちしたいと存じます。

何卒よろしくお願い致します。

2020年6月14日
㈱小笠原ツーリスト